学校では教えてくれない ~お金の授業~

どんな本か下記概略となります。

  • お金について大切な知識を学べる
  • お金に関して授業形式でを学べる
  • 初心者から中級者以上と幅広くお金について学べる

本書は小学校~大学に至るまでに学ぶことのできないお金の知識を授業形式で書かれています。

2024年の1月1日には惜しくも亡くなられた【山崎元】氏が書かれた本で、彼はお金の知識においてはスペシャリストであり、数多くのお金に関する書籍を出版しているのと同時に、お金に関する他の書籍にゲスト出演もしています。

これを学ぶことでお金に困らない日々を過ごせるようになります。成功者はどのような生活習慣を送っているか学べる本ですので、ぜひご参照ください。

なお、本書は投資の方法なども詳しく書かれていますが当ブログではではお金に関して基本的かつ、絶対に覚える必要があるポイントのみ取り上げますので、投資方法等に関しては当ブログで紹介している【お金の大学】【ジェイソン流お金の増やし方】【お金の増やし方】などの本でも紹介していますので、本項目では割愛します。

目次

【お金】との付き合い方

1.お金があれば幸せになれる?

まず大前提として、お金があるということは【自由を拡大する手段がある】ということです。

お金があると、車を買う、映画を見る、バーでお酒を飲む、旅行に行くなど、人によって頭に思い浮かべることは違ってもどれもがお金があると可能になります。

そしてお金があれば幸せになれるかというと、【お金だけでは幸せになれないが、お金で避けれる不幸が多い】ということになります。

我々が【幸せ】と感じるためには健康、知識、人間関係、経済力とそれぞれが必要になります。

しかしお金があることで、お腹がすいても食べ物に困らない、凍えるような冬の日に身を守る衣類がある、けがや病気になっても通院や投薬治療を受けることが出来るというように、お金により不幸を回避することも出来ます。

「お金が沢山あれば幸せなんだろうな・・・」と思う人もいますが、人は沢山のお金を手に入れた後は「お金が減ったり無くなったりしたらどうしよう・・・」と新たな不安を抱えるようになります。

そのため、お金が沢山あるほどに幸福度や安心も比例して増していくものではないことを覚えておきましょう。

MASAMI

宝くじで身の丈に合わないお金を手に入れて、逆に不幸になる人もは過去に何人もいます。お金は幸せに関わる要素の一つではありますが、それ以上でもそれ以下でもないという感覚が理想的な付き合い方でしょう。

2.お金の話をタブーにしない

日本人はとにかくお金の話をすることが【タブー】ととらえる傾向があります。

お金の話をすると「がめつい」と思われることを嫌がりますし、お金を「汚いもの」と決めつけている人もいるのでお金の話を避けがちです。

しかし、お金の話題を避けてお金と向き合うことから目を背けてしまうと必要な知識がないまま、お金について無防備な状態で世の中にさらされてしまう危険性があります。

初対面でいきなり相手の年収を尋ねたり、現在いくら所持金があるなどを聞くことは話していて楽しいと思えませんし感情として「下品だ」と思う人も多いでしょう。

しかし、ビジネスでは「がめつい」ことはプロ意識が高く、稼ぐことに貪欲な人は成功しますし、資産状況を把握していくら投資に回せるかを決めること、お金に無知や無防備は自分も他人も傷つけてしまうのでやはりお金の知識は必要です。

本当に信頼できる家族や身内の間でお金の話をするなど、お金から目を背けず適切な距離で向き合うことでお金の知識がより深まるでしょう。

MASAMI

私はお金の話は【父親と母親のみ】にしております。お金に関して前向きな両親なので話が合います。そこで双方のお金に関する知識や情報を話し合うことで、よりマネーリテラシーが向上しています。

3.お金と付き合うための【3つのポイント】

お金でだけで幸せになれないとしても、お金が幸せの役に立つことは間違いありません。

ここではお金と上手に付き合うための3つのポイントをお伝えします。

①お金は【備え】になる

お金はいつでも、何にでも使えるので将来の備えになります。

お金の形で【備え】を持っていると、将来これを必要な時に必要なものに替えることが出来ます。

家や車を買うことも、結婚式を実行することも、備えがあればいつでも出来ますね。

②お金は【手段】であり、【目的】ではない

「お金を多く持っている人が偉い」というように人間評価をすると、幸せどころか不幸になります。

一例としてお金を目的にしてしまうと、平均的な人より稼いでいることを自慢したくなりますが、自分よりも稼いでいる人に対して劣等感を持つことになり不幸になります。

嘘みたいな話ですが、1億円稼いでいる人が2億円稼いでる人を見て、「自分はなんて貧乏なんだろう・・・」と思う人が世の中には存在しており、これはお金を目的にしてしまっていることが原因です。

大切なのでもう一度言いますが、お金は所詮【手段】であり、【目的】ではないということを頭に刻み込んでください。

③お金はそれ自体で新たなお金を稼ぐことが出来る

お金は適切な場所に置くと、それ自体が新たなお金を稼ぐ期待が出来る性質を持っています。

お金を自宅で現金のまま保管しても増えませんが、そのお金を株式、債券、預金等の何らかの運用に振り向ければ将来経済的に豊かに暮らせる可能性が高くなります。

仮に銀行にただ預けても増えない時代なので、お金の知識をつけて賢く運用しましょう。

MASAMI

お金は【手段】であり【目的】ではない。このことを覚えておくだけで不幸になる可能性は格段に下がります。そして自分が必要と思える分だけ稼ぐことが出来れば、それだけで十分なのです。なぜならそのお金で目的が達成できるからです。

収入と支出のバランス

1.人的資本を豊かにする

稼ぐことに関してとても重要なことがあり、それは【人的資本】を高めることです。

人的資本とは、一人の人間が将来において稼ぐと予想される収入をリスクも考慮したうえで現在の価値に換算して評価した金額として計算される、いわば【個人の株価】のようなものです。

自分の人材価値を高め、人的資本を向上することで稼ぎを増やして豊かな生活を得ることが出来ます。

そしてただ闇雲に職に就いてがむしゃらに働くのではなく、【どんな仕事について、どれだけ稼ぐか】を重要視しましょう。

生涯収入約5億円と言われる会社もあれば、正社員でもこの半分にも満たない会社もあるし、非正規雇用で一生働いても1億円に届かないケースもあります。

1年あたりでも年収数百万円の差がつく世の中なので、自分の人的資本を最大限に活かせる場所に身を置きましょう。

MASAMI

稼ぐことに関して【人的資本】は大切な要素です。人的資本を豊かにすると幸福度も上がり、幸せな人生を歩める可能性が高まります。詳しくは当ブログで紹介している【幸福の【資本論】~3つの資産と8つの人生パターン~】も参照にして下さい。

2.稼ぎ以外でもお金を増やす

稼ぎ以外でお金を増やすというと、真っ先に考えるのは投資かもしれません。

しかし、投資においては元手によっては同じ金額を得ようとしても現実的ではないパターンがあります。

一例ですが、1年間で50万円を増やそうとしたとき、元本が100万円では年率50%の運用成績を出さないといけないため、非常に無理がありますが、元本が1000万円あれば年率5%の運用で現実的です。

これを投資ではなく毎月の給料からの貯蓄で増やそうと思うと一気に実現可能になります。

50万円を12カ月で割ると、1か月あたり4万円強を貯金することで可能であり、ボーナスがあれば毎月さらに少ない金額で達成できます。

このように稼ぎ以外でもお金を増やすには、まず元本を増やすことに重点を置きましょう。

MASAMI

投資の世界は元本が大きいほど有利になります。すなわち【投資とはお金持ちがよりお金持ちになる世界】なので、少ない元手で儲けようとするのではなく、先にある程度のお金を貯めることは重要なファクターの1つです。

3.先に貯めて残りで暮らす【天引き】法

お金の貯め方には色々な方法がありますが、その中でも【定説】と呼ばれる方法があります。

それは、収入から支出を引いた残りを貯蓄に回すのではなく、給与などの収入から一定の金額をあらかじめ【天引き】し、残ったお金で生活するという考えです。

この生活費には、娯楽費や交際費も含まれております。

人間の欲には際限がないので、お金が残っているとわかると我慢してるようでも必要以上に浪費してしまいます。

毎月天引き方法を自動化することはストレスが少なく、最初に設定する際に少しの手間がかかるだけなので、お金を貯める方法としては非常に有効な方法です。

MASAMI

天引き(先取貯金)は超おすすめな貯蓄方法です。そのお金を投資に回してさらに増やせるという正のループに入りますね。この辺は当ブログで紹介している【バビロン大富豪の教え ~お金と幸せを生み出す5つの黄金法則~】でも詳しく紹介しています。

銀行や証券会社とどう付き合うか

1.【客の儲け】ではなく【客から儲ける】のが仕事

続いて銀行や証券会社との付き合い方ですが、基本的にお金のアドバイスを受ける相手から【商品を買ってはいけません。】

お金を運用する際どんな金融商品を選ぶかが大切ですが、誰からアドバイスをもらうかということも同じくらい重要な要素です。

金融機関や銀行という組織は客に商品を紹介して、その手数料で利益を得ているのです。

仮に相談窓口で手数料無料を謳っていても、何かしらの形で窓口担当者には必ずあなたのために割いた時間分のお金が支払われており、仮にあなたが払っていないとしても別の誰かが払っているのです。

このように金融機関というのは【あなたから儲ける組織】であって【あなたを儲けさせる組織】ではないことを絶対に覚えてください。

MASAMI

お金の相談をしに銀行窓口に赴くというのは、彼らのカモになりかけているという意識を持ちましょう。彼らは自分たちでは絶対に買わない商品を売って利益を得ているのです。これ、実際に私自身が銀行員の知り合いから実際に聞いた話です。

2.FP・FAとの付き合い方

FP(ファイナンシャル・プランナー)やFA(ファイナンシャル・アドバイザー)と聞くと、お金に詳しい人で相談無料かつ裕福な生活を送っている善人が多いと思う人もいますが、彼らについて銀行や金融機関との付き合い方と同じ注意が必要です。

なぜなら組織に所属していないFPであっても、一方で保険代理店を営みを持っており相談に来た人に対して保険会社の特定の商品を紹介し、保険会社からキックバックを得て生計を得ている人もいます。

そしてFAに関しては、しばしば証券仲介業の登録をしており、証券会社が扱う投資信託等の商品を顧客に紹介して顧客が商品を購入して取引が成立すると証券会社から手数料を受け取る方法をとります。

証券仲介業で手にする手数料は収入の50%以上になるケースもあるので、無料で相談と思っていたが「気づかないところで搾取されていた」ということになりかねません。

彼らは自分自身が生きていくために必死に稼いでいる為、一概に【悪】とは言えませんが羊の皮をかぶった狼だという認識を持っておきましょう。

MASAMI

もちろん善意で教えてくれるFPもいますが、全て無料で対応していたら生計が成り立ちませんし、FP等の資格を取る意味があるでしょうか?普通に考えれば分かりますが、資格は自分自身が稼ぐために取得するものであり、誰かのために取得するものではありません。

3.お金の相談をしたいなら

銀行、金融機関、FP、FAに相談するのは注意が必要と説明してきましたが、「それでもお金のことを誰かに相談したい」と悩む人もいるかもしれません。

自分自身でお金に関して勉強して知識をつけることが最良の解決策ではありますが、人から聞くという実用的な解決方法があります。

それは友人や知人、同級生や親戚といったあなたの周囲の中で誰かしら金融機関に勤めている人がいるかもしれないので、その人に相談するということです。

そして相談の際に必須条件があり、【その人が所属する金融機関では絶対に買わない】ということを宣言しつつ、相手の時間と労力を用いたアドバイスに対して【きちんと対価を払うこと】です。

対価は食事でもお酒でも、どんな形でも構いませんがお礼を必ずすることで、相手も正しいことを教えてくれる可能性が大きくなります。

MASAMI

損得関係が一切ない親友とかではない限り、相手から話を聞く際はしっかりとお礼をしましょう。逆の立場で考えて、自分が教える側で相手からお礼もなしに情報を求めれられたら、わざわざ時間を作るほど暇ではないはずです。

投資の基本と考え方

1.投資は自分のためにする

仕事の稼ぎと並行して、お金自身に稼いでもらう【投資】にどう取り組むかはお金を増やすうえで大切です。

そして投資の基本的な考え方ですが2つあり、1つ目は【投資】だけで人生の経済的な余裕を全てまかなおうとしないことです。

経済的に豊かな人生を送るために、稼ぎの多寡や支出・貯蓄の習慣が大切と上記で述べまして、これらが大きな力になる一方、【投資】というものだけで経済的に大きな影響を与えるとは言えません。

自分も働いて稼ぐ一方で、金融資産も働かせることで2つの収入源から収益が生まれる態勢を作ることが大切です。

そして2つ目は【投資】は自分のためにすることです。

投資とは、投資する本人にとってどのようにプラスになるかが重要であり、他人からあれこれ指示されて実行するものではありません。

自分にとって最適かつ合理的だと思う投資先に投資をすることで納得いくこともできますし、失敗したとしてもそこからは大きく学ぶことが出来、自分自身の力になります。

そう、投資はあくまでも【自己責任】なので、最終的には自分自身で判断することが大切なのです。

MASAMI

投資だけで大金持ちになろうとして、【投機】というギャンブルに近い行動を無意識に実施している人が世の中には沢山います。そしてそのほとんどが市場からリタイア(退場)していきます。投資は本来【プラスサムゲーム】と覚えておきましょう。

2.株の売り時を考える

株などの取り引きを実施する際、どの銘柄を買うか、いつ買うか、どれだけ買うかなど、【買うとき】はあれこれ考えると思いますが、それと同時に【売り時】もとても大切です。

【売り時】を決めておかないと、早すぎても遅すぎても後悔する可能性が大きくなります。

よくある例えで、「買値から3割上がったら売ろう」や「買値から2割下がったら売ろう」というやり方や「現在の株価が下がっているが、買値より値上がりするまで売らなければ損でもないし、負けでもない」という意地を張るパターンがあります。

そのようなことで判断するのではなく、最も大切な理由は【お金が必要になった時】です。

考えてみれば分かりますが、株式の運用はお金を増やすために行うのが普通であり、上げ相場だからと言って借金をしてまで株を保有しませんし、下げ相場だとしてもお金が必要であればさっさと売ることです。

「これくらい上がったら売る!」という考えでは、一歩間違えるとお金を増やすだけのマネーゲームになりかねません。

MASAMI

私も含め人間は忘れっぽいので何度でも言いますが、お金は【手段】であって【目的】ではありません。何のために投資をしているか、自分自身で定期的に振り返ることが大切で、そうしていれば道を見失うこともないでしょう。

3.税制優遇制度は活用する

税制優遇制度とは、おおざっぱに言うと【運用益が非課税になる】ということです。

投資の利益には所得税と住民税合わせて20.315%の税金がかかるので、これがまるまる非課税になるのはとても大きなメリットになります。

投資においてはNISAやiDeCo、確定給付年金(DB)、確定拠出年金(DC)などがありますが、今回はほとんどの人が該当する【NISA】と【iDeCo】について紹介します。

2024年1月から【新NISA】の設立に伴い、世間的に有名な制度となり個人投資家が沢山増えています。

【新NISA】は成長枠が年間240万円、つみたて枠が年間120万円、生涯合計1800万円が非課税枠で投資できる制度です。

新NISAに関して詳しくは金融庁のホームページこちらを参照にしてください。

【iDeCo】は掛け金に関して所得控除があり、60歳まで引き出せないが運用益が非課税というメリットがあります。

iDeCoに関して詳しくは厚生労働省のホームページこちらを参照にしてください。

新NISAにも損益通算は出来ないといったデメリットがありますが、それを差し置いても非課税で運用できるというのは、非常に大きなメリットなのでぜひ有効活用しましょう。

MASAMI

私自身、新NISAは夫婦でフル活用して2024年分は残りの枠は2万円(718万円を使用済み)です。非課税は金額が大きくなれば大きくなるほど効果を発揮するので、個人的にはフル活用がおすすめです。

まとめ

【お金の基本的な知識】を教えてくれる内容でした。
人生はお金が全てではありませんがお金で不幸を回避することができるので、有効に活用することで人生の満足度も向上します。
これまで学んだことを実行すれば、あなたは人生における成功者の仲間入りです。

本書を読むことで人生の満足度が確実にアップし、自分の進む方向が見えてきます。
もしも今、下記のように思っている人はぜひ本書を手に取って実行してみてください。

・お金について漠然とした認識しかないので、知識をつけたい。
・お金に縛られる人生を歩みたくない。
・どうすればお金に困らない人生を歩めるか知りたい。

MASAMI

どんな状況からでも人生は必ず良くしていけます。
たった一度きりの、あなただけの人生で、今日が一番若い日です。
人はなにものにでもなれる。今からでも。
行動をすることで豊かな人生を歩んでいきましょう。

以上、【学校では教えてくれない ~お金の授業~】の紹介とMASAMIなりの一部要約でした。お金について授業形式で学生の人でも理解しやすく説明しており、非常におすすめ出来る内容です。日々の生活満足度を向上させるために有効に活用し、幸せな人生を歩み成功者の仲間入りをしましょう。

それでは、またの記事でお会いしましょう。

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