どんな本か下記概略となります。
- 人が最期を迎える際に何を思うかが知れる
- 後悔しないためにやるべきことを学べる
- 高齢だけでなく幅広い年齢層の最期に思うことを学べる
本書は人が最期を迎えたときにどのような後悔をしており、どのようにすれば後悔しないかが書かれています。
終末期医療の専門家である【大津秀一】さんが書かれた本書は、沢山の著名人からから絶賛されている自己啓発本です。
これを学ぶことで後悔の無い人生を過ごす生き方が知れます。成功者はどのような生活習慣を送っているか学べる本ですので、ぜひご参照ください。
健康・医療
1.健康を大切にしなかったこと
人はみな、年齢を重ねるごとに病気にかかりやすくなったり衰えていくものです。
その中でも多くの人が健康を大切にせず後悔している内容が、通り一遍の健康診断ではなく、【ちゃんとした人間ドック】を受診して「がんの早期発見をしておけばよかった・・・」ということです。
がんは三大疾病の一つで、症状が出てからでは遅く症状が出現して発見されるがんは進行がんであることが多いので、早期発見することで重症にならずに根治できる可能性があります。
【ちゃんとした人間ドッグ】には高額なお金がかかりますが、いずれがんに発症するのであれば【病気になる前にお金を使うか、後にお金を使うか】だけの違いです。
大切なのは【健康なうちから健康を大切にすること】で、治らない治療に大金をかけるよりも早期発見に大金をかけた方が後悔しない人生を歩むことが出来ます。
「早く検査しておけばよかった・・・」と後悔する人は沢山いますが、「検査なんてやらなければよかった・・・」と後悔する人は圧倒的に少ないはずです。
「後悔先に立たず」という言葉が存在するくらい、人は沢山の後悔をしていることが分かります。大抵のことは健康であれば出来るので、健康なうちに健康を意識しましょう。
2.生前の意思を示さなかったこと
健康なうちから、いざというときのことを家族と話しておくことは重要です。
ドラマを見ると亡くなる直前まで話が出来たり、病室には患者と家族しかいなかったり、亡くなる直前まで動けたりするシーンがありますが、あれは事実ではありません。
ほとんどの皆さんが亡くなるころから話ができず、意識もなく、動けない状態であると同時に、家族が遠くに追いやられ、管や機械や医者や看護師に取り囲まれるかもしれません。
そのような状況下で、自分の意思を示せるかと言ったら答えは明確に「ノー」です。」
こうならないために日頃から家族や友人など身近な人には亡くなった際の話を遠慮せずに話し合うことが大切で、定期的に意思の疎通をしておくべきです。
人生の最後を自分で選択することで、後悔の無い人生を送れるのではないでしょうか。そう、人生は終わりよければ全て良しなのです。
亡くなる話をしたがる人は少ないですが、人はいつか必ず亡くなりますので残された方も困らないように、死後のことを決めておくことが大切です。ちなみに私は綺麗な海が好きなので、死後は宮古島の【与那覇前浜】に骨をまいてほしいです。 笑
心理
1.やりたいことをやらなかったこと
「人生はあっという間であった。」これは老若男女問わず、皆が亡くなる直前に言い残す言葉です。
人生の喜びは人それぞれですが、特に日本人は遠慮する、我慢する、耐えるといった忍従の精神が多く放埓な生き方をする人が少なくありません。
一概に放埓な人生が良い人生とは言えませんが、やりたいことをやらずに我慢を重ねて【好きでもないこと】【嫌なこと】を続けて鬱になり、自殺する人も少なくありません。
【転職したいなら今するべきである】【新しい恋に生きたいなら今すべきである】【世の中に名前を残したいなら今からすべきである】のように、命には限りがあるので、やりたいことがあるならすぐに行動するべきです。
毎日無用なストレスに耐えてレールに乗るばかりの人生を送ったら、最後に感じるのは「自分の人生ってなんだったんだろう・・・」と必ず後悔します。
実際に著者は【生涯を愛に生きるため、新たな伴侶と生きた女性】【都会暮らしを捨て、高原で第二の人生を自然とともに生きた男性】【最後の瞬間まで、自分の作品に心血をつぎ込んでいた男性】といった患者と会い、「彼らは全てが輝いていて、そこにはほとんど曇りもなく、死に顔は穏やかで実際に後悔などほぼなかったと思う。」と述べています。
自分がやりたいと思っていることをやり、逆にやりなくないことは手放して後悔のない人生を歩みましょう。
【忍従を重ねた人】は尊敬されますし、【やりたい放題の人】は周りの人から見たら魅力的で惹かれます。やりたい放題といっても人の道をそむくことは良くないので、何事もバランスが大切ですね。
2.感情に振り回されたこと
人は感情の生き物なので、感情にほとんど左右されないで一生を過ごせる人は多くありません。
生きていると喜怒哀楽の場面には沢山遭遇し、特に感情的になりやすいのが【怒ること】であり、怒ることで人は冷静さを失い時に大きな過ちを犯してしまいます。
一時の感情で冷静さを失っても、通常時に戻れば人は「なぜあの時あんなに怒っていたのだろう?」と冷静に考えることが出来ますので、怒る感情が湧いてきても深呼吸などをして心を揺るがせないようにしましょう。
とはいえ感情をコントロールするのは難しいですが、怒ってても、泣いても、笑っても、変わらず時間は進み一生は過ぎますので、そうであれば笑っていた方が断然お得です。
感情に振り回され、特に否定的感情にとらわれたまま生涯を過ごせば、残るのは後悔ばかりです。
冷静な心をもち、笑いを見出すことが出来れば後悔の無い人生を送れるのです。
感情的になって良いことなんてほとんどありませんね。怒ったあとで、あとから振り返り後悔している人がほとんどです。喜怒哀楽の中でも喜と楽を日頃から意識を向けるだけでも後悔は少なくなります。
3.他人に優しくしなかったこと
心の優しい人は後悔が少ないです。
しかし他人に優しくするというのはなかなか難しいことで、優しくしたつもりでも相手からしたら傷ついていることがあるからです。
安易な慰めや励ましは逆効果になることもあれば、ただひたすらに話を聞いているだけでもダメなこともあり、基本的には聞いて共感の思いが必要ですが、共感するだけが優しいとも言えない場面もあります。
優しさを行うとは真に難しいことですが、優しさを行おうとするならまだ良いです。
世の中には人を貶めることで自分の欲求不満を解消したり、自分の価値を高めようとする人がいますので、仮にあなたが人に対していじめるということがあるのであれば、心を入れ替えた方が良いです。
それらは最期が迫った時に後悔の一因になることや、他を蹴落としてどんな勝負に勝ったとしても満足いく最期にすることが出来ません。
単なる浅い気づかいではなく、他人に心から優しくしてきた人間は、死期が迫っても自分に心から優しくできるので、死を前にして後悔が少ないのです。
「優しさ」の定義は人それぞれ異なるので難しいものですが、他人をいじめたり蹴落とすことをしていたら今すぐやめましょう。「あのときこんなことしなければよかった・・・」と必ず後悔します。
社会・生活
1.美味しいものを食べておかなかったこと
身体が衰えてくると、食べようとしても食べられないという現実を知ることになります。
そんなことで悩むのか?と思いますが、実際に味覚は変わることが多く、死期が迫るとほとんどの人は食欲が落ちて食べようとしても「食べる気にならない」のです。
寝たきりの高齢者が病院で栄養食を胃に注入されて、食事については健康なものかもしれませんが、何も味気がない食事をして病院で横になって生きていることが幸せとはとても言えません。
とはいえ、どんなに好物でも毎日食べていると飽きてしまうのが人間ですが、食には色々な楽しみ方があります。
1人で高級のディナーを食べることも楽しいですが、その美味しさや感動を家族や友人と分かち合うことで得られる幸せな時間もとっても貴重です。
健康な時こそ己の好きなモノを食べることの他に、家族や友人との【かけがえのない時間】を共有することで後悔は少ないものとなるでしょう。
「あの時食べておけばよかった・・・」と後悔することがあっても、「あの時食べなければよかった・・・」と後悔する人はほとんどいないでしょう。
日常生活するうえで、毎日豪華な食事をしていたら予算が無くなり感動も少なくなります。メリハリをつけて本当に食べたい、食べたら幸せになるものにお金をかけて、幸せな食生活を送りましょう。
2.仕事ばかりで趣味に時間を割かなかったこと
世の中のほとんどの人は会社の言いなりで、自分のやりたいことが出来ていません。
仕事が本当に好きで好きでたまらない人でも、いつか働けなくなったときに活力がなくなりポックリ逝ってしまう人や、終末期に後悔する人もいます。
実際に、仕事命の人が末期がんになって仕事が出来ない時は本当に辛そうだったと著者は述べています。
また、本来働くということは楽しいことではありますが、仕事ばかりに時間を割いて他のことが出来ずに鬱になったり、最悪自殺してしまう人も世の中にはいます。
逆に仕事はそこそこで、家庭や趣味に多くの時間をかけている人で鬱や病気や自殺をする人は非常に少なく、彼らは幸福度が高く悠々自適な人生を歩んでいます。
人生の最期まで趣味に打ち込み、死期が迫っても没頭できる人を見て「ああ、自分にもあんな趣味があったらな・・・」と嘆く人が多くいます。
趣味の達人や長年それを続けてきた人たちは、後悔が少ない良い終わりを迎えることが出来るので、自分の中でやりたいことや何か没頭できる趣味があるのであれば、その気持ちを大切にして今すぐ実行しましょう。
私自身は「もう少し仕事すれば?」と言われそうです。笑
ゴルフ、登山、筋トレ、スノーボード、ギター、旅行、子育てと沢山の趣味を持っており、どれも全部実行しててすごく楽しいものです。
3.行きたい場所に旅行しなかったこと
「旅行なんていつでもできる」と思わない方が良いです。
実際に病気になってからや死期が近い状態での旅行は簡単ではなく、非常に大変です。
海外渡航などで飛行機に乗る際は様々な手続きが必要だったり、仮に旅行に行けたとしても体力がない状態で現地で楽しむことが出来ません。
「いつか行ける」「来年には行ける」と言ってから数年時間が経過していたということはありませんか?
上記のように、体が不自由になったり年配になると旅行も100%楽しめませんので、行きたい場所があるのであれば健康である今すぐ行くべきです。
旅行しなかった後悔をする人はいても、旅行したことで後悔する人はほとんどいません。
私自身、結婚してから毎年セブor宮古島に旅行しています。綺麗な海が大好きなので、年に1度大切な家族全員で旅行しているのです。そういう意味では、旅行に関して後悔の無い人生を歩んでいます。
人間関係
1.会いたい人に会っておかなかったこと
人は人生の終わりまで他者を求める者で、その瞬間までそばにいてほしいものです。
そして会いたい人には今すぐに会いに行くべきで、大げさかもしれませんが相手も自分も「いつまでもこの世にいられるとは限らない」からです。
誰にでも、もう会いたくても会えない人が現時点でおり、年を重ねればその数はますます増えていきます。
いつまでも「今」という時間は続かず、世の中の流れや人と人とのつながりも少しずつ変化していきます。
その悠久の流れの中で、誰かに会いたいと思っても永遠に会えなくなってしまうことがありますので、やはり会いたいと思うときに、会いたいと思う人と会っておくことです。
そしてこれからの出会いを大切にする意味で、常に人との出会いは【一期一会】の精神で歩むと良いでしょう。
会いたい人が多くいるということは、あなたの人生にとって、とても幸せなことです。
私は20代の頃に出張で祖父母に会う機会が非常に少なくなり、出張が終わった際に会いに行きましたが、もっと会えば良かったと思っています。そうならないために、私の両親には沢山会い、私の子(孫)との交流を沢山作るようにしています。
2.結婚して子どもを育てなかったこと
人によっては【結婚しなかったこと】に後悔する人もいますが、同様に【子どもを育てなかったこと】に後悔する人が増えています。
本書は平成21年に書かれたもので、現代の令和時代とは少し結婚の価値観が変わってきており、今は事実婚や同性婚、二次元との結婚等など、結婚も自由になっています。
一昔前と異なり誰にでも結婚しようと思えば出来る可能性が高くなり、逆に離婚する人が増えていることも考えると【結婚しなければよかった】と後悔する人も少なからずいます。
しかし、人生の最期を迎えるときはほとんどの人が病院で過ごすことになり、そこには独りぼっちで人生の最期を迎える人がいる一方、多くの家族に囲まれた患者もいて、その人は笑顔で溢れているのです。
そんなとき、幸せそうな患者の姿を見て「私にも結婚して子供がいればな・・・」「結婚しなくても、養子がいればな・・・」等と後悔することが多いのです。
「子どもがいればよかった・・・」と後悔はしても、「子どもなんかいなければ良かった」と最期の直前に後悔する人はほとんどいないでしょう。
私は最愛の人と結婚をしており、可愛い2人の子どもに恵まれて本当に幸せな人生を歩めていると感じています。時には妻とのケンカや子育てが大変なこともありますが、今の現状には全く後悔しておらず、後悔どころかむしろかなりの幸せ者だと実感しています。そう思える自分は、周りからまぶしく感じるのでしょうね。
最終編
愛する人に【ありがとう】と伝えなかったこと
なんだかんだ、現代社会は家族愛が問われる時代です。
あなたも私も親から産まれ、そして子を産み命のバトンをつなげていくのが人間のあり方であり、今までがそうであったようにこれからもそうなるのが自然の摂理です。
照れくさいかもしれませんが、そんな家族に対してしっかり向き合って感謝の気持ちを伝えることが本当に大切です。
愛する妻や家族に「愛している」という言葉は抵抗があるかもしれませんが、それと同様の効果を発揮する魔法の言葉が「ありがとう」です。
命をつないでくれて「ありがとう。」
最期の直前に遠いところから会いに来てくれて「ありがとう。」
いつも美味しい料理を作ってくれて「ありがとう。」
家族のために毎日遅くまで仕事をしてくれて「ありがとう。」
最期まで一緒にいてくれて「ありがとう。」
このように、感謝の気持ちを伝える機会はいくらでもあり、「ありがとう」という言葉を言った側も言われた側も嬉しい気持ちになり、後悔することなんてありません。
「ありがとう」という誰にでも使える素晴らしい魔法の言葉を、今日からでも意識して使ってみてください。
そうすれば、あなたの人生は今日から素晴らしい日々となり、人生の最期は必ず後悔することはなく、「生まれてきて良かった。今まで本当にありがとう」と幸せな幕を閉じれるでしょう。
人はいつか必ず亡くなります。それが今日かもしれませんし明日かもしれません。後悔が少ない人生を送るために、毎日感謝の気持ちを持って生きるようにしましょう。生きていれば嫌なことも必ずありますが、そんなことにも別の角度から見て「ありがとう」と言える日々が続けば、必ず幸せな人生を送れるでしょう。
まとめ
【人生の最後に後悔しない方法】を教えてくれる内容でした。
人は必ずいつか最期を迎えますので、少しでも後悔しない方法を学べば人生の満足度も向上します。
これまで学んだことを実行すれば、あなたは人生における成功者の仲間入りです。
本書を読むことで人生の満足度が確実にアップし、自分の進む方向が見えてきます。
もしも今、下記のように思っている人はぜひ本書を手に取って実行してみてください。
・後悔しない人生を送りたい。
・人が最期に後悔する多くのことを知りたい。
・後悔しないには何をすれば良いか知りたい。
どんな状況からでも人生は必ず良くしていけます。
たった一度きりの、あなただけの人生で、今日が一番若い日です。
人はなにものにでもなれる。今からでも。
行動をすることで豊かな人生を歩んでいきましょう。
以上、【死ぬときに後悔すること~25~】の紹介とMASAMIなりの一部要約でした。人生の最後に後悔することを紹介しており、後悔しない人生を送るために非常におすすめ出来る内容です。日々の生活満足度を向上させるために有効に活用し、幸せな人生を歩み成功者の仲間入りをしましょう。
それでは、またの記事でお会いしましょう。
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