どんな本か下記概略となります。
- 人生が豊かになる方法を学べる
- 後悔しない生き方を学べる
- 良いお金の使い方を学べる
本書は人生が終わるときに後悔しない方法について書かれています。
本書は【ビル・パーキンス】氏が書かれた本で、彼は会社の社長でありながら投資家としても成功を収めている、まさしく人生の成功者です。
これを学ぶことで後悔しない日々を過ごせるようになります。成功者はどのような生活習慣を送っているか学べる本ですので、ぜひご参照ください。
0で死ぬために必要なこと
1.今しかできないことにお金を使う
この本の一番のメインテーマとなりまして、【今しかできないことにお金を使う】ことがとても大切です。
ほとんどの人にとって、お金が高くかかることを理由に、やりたいこと、行きたいこと、会いたいこと等、諦めた経験があり、お金が貯まったらこれらを実行しようと考えます。
しかし、やりたいことがあるなら今すぐやるべきで、お金が無いなら必要な分だけ必死に稼ぐか、家族などに相談して借りるべきです。
特に若いころはとにかく色々な経験をして自分に投資する必要があり、若いころに得た経験はその後何十年も記憶に残りますし、その後の人生の生き方や考え方に大きな変化をもたらします。
例えば、海外旅行に行けば日本が恵まれていることに気が付いたり、日本との違い知り起業のアイデアにつながるかもしれませんし、トラブルが発生しても話のネタとして一生残ります。
若いうちに良い経験をするとその後の人生に大きな収穫をもたらすので、お金はかかるかもしれませんが経験にお金を使うことは、とても価値があることなのです。
10代の頃に海外旅行するのと60代でするのでは、楽しみ方も過ごし方も全く異なります。体力があるうちにどんどん経験をすることで、その記憶が今後の人生の糧となり、結果的に幸福度も高まります。
2.お金の価値は加齢とともに低下する
どんな稼ぎ方でもお金の価値は変わらず、100万円は100万円ですが、不思議なことに年を取るとお金の価値は低下します。
若い人に100万円を与えたら、旅行に行ったりライブに行ったり、好きな服や漫画やゲームなど、沢山の使い道があります。
しかし60代の人に100万円を与えても、そこまでお金の使い道はなく、年をとると海外旅行も体力的に厳しくなっていますし、若いころほど物欲がありませんし、意欲が落ちて行動が穏やかになっていきます。
実際にお年寄りの方はディズニーランドの年パスを買ったり、ゲームもあまりしませんし、大人のお店(キャバクラ等)にも行きません。
若い今のうちだからこそ、お金の価値を最大限引き出すことが出来るので、今日という一番若い日である今、沢山の経験にお金を使うべきなのです。
私自身は30代ですが、10代や20代の頃に比べて物欲が圧倒的に低下しています。代わりに本を読んで学んだことも影響し、沢山の経験にお金を使うことになりました。おかげで話のネタにも困りません。
3.人生とは経験の合計である
人が誰であるかは、毎日、毎週、毎月、毎年経験した者の合計により決まります。
死の間際に、ベッドから人生を振り返った時に合計された経験の豊かさがどれだけ充実した人生を送ったかを測る物差しになりますし、人は死を迎えるときに人生の最期に残るのは【お金】ではなく【思い出】です。
実際に著者の父親は晩年、肉体的に衰弱して旅行には行けない状態になっていましたので、著者は思い出の映像が詰まったipadを父に渡したそうです。
そして父は画面に映し出される映像を見ながら思い出にしたり、もう新たな経験をすることが出来ない父にとっての喜びは過去の経験だったのです。
友人と遊んだ思い出やケンカした思い出、告白に失敗して一人旅に出た、超大盛ラーメンに挑戦したなどの経験は、その瞬間の喜びだけではなくその後の人生で何度も何度も思い出せる記憶になります。
なので若いころに素晴らしい経験を積めば、その後の人生で何度もその記憶を思い出すことができますし、逆に経験が浅い人はただ歳をとっただけの人になってしまいます。
沢山の出来事を経験している人と、そうでない人では思い出の数が違います。たとえ大失敗してその瞬間はとても大変でも、時が過ぎれば素晴らしい思い出にもなるので、失敗を恐れずに何事もチャレンジしましょう。
お金と寿命と生き方
1.我々は死ぬまでお金を貯め続ける
人生でいくら稼げたら満足できるかを決めておかないと、お金を稼ぐゲームが一生終わりません。
経験の価値を軽視し仕事だけをやり続ける人というのは、お金を使うことを極端に嫌い、お金を稼ぐことに費やした時間は二度と戻らないにも関わらず、ほとんどの場合貯めたお金を生きている間に使い切ることができません。
しかし全財産が完璧に0円になるように調整して人生を終えることは非常に難しいので、どこかのタイミングで【意識的にお金を減らしていく】ことが大切であり、そうしないと死ぬまでお金を貯め続ける人生から逃れません。
全ての経験にお金を使えというわけではなく、ほとんどの人はあまりにも今の喜びを先送りしてお金を貯めることにばかり夢中になり過ぎているので、お金を死ぬまでに使い切れないのであれば素晴らしい経験に少しずつ使うことが大切です。
仕事が大好きでお金を使う暇がないという人でも、仕事をしていない時間はあるので、その時間にお金で素晴らしい経験を買うことをお勧めします。
仮に仕事に100%集中するために家事代行サービスなどをフル活用するのも一つの方法です。
お金を貯め続けて終わる人生は、不安が減るかもしれませんが、お金は使うためにあるものです。終焉に近づくとお金の価値観が変わるので、賢くお金を使って後悔しない人生を歩みましょう。
2.寿命を予測する
ここまでで、死ぬまでに貯めたお金を使い切った方がいいことは分かりました。
しかし、生きていると突然の事故や病気にもかかるので、自分がいつ死ぬか正確に知ることは出来ませんので、これに関しては【最大まで生きる】ことを考えることです。
年々と日本は平均寿命が伸びているので、仮に100歳まで生きると計算して、その年齢を前提に1年あたりに使う金額を決めておけば死ぬ間際でお金が無くなることはありません。
また、身長や体重、喫煙や飲酒しているかがわかる【寿命計算機】が保険会社の多くのWEBサイトで無料で提供されているツールを使用することで大体の目安を知ることができます。
あまり気持ちのいいものではないですが、自分の寿命を知ることは【ユダヤの商法】という本でもおすすめされており、自分の寿命を知れば【物事を先送りにしている時間があまりない】ということにも気づくことができます。
お金を使わなすぎて、やりたいことをやらないでいることが良くないことにも気づけますし、自分もいつかは死ぬという事実から目をそらさずに人生を計画することが大切です。
日々何も考えずに生きていると、人生の最期が近づいたときに「もっとこうしておけばよかった・・・」などと後悔する確率が上がりますので、ある程度の寿命を予測して、死に対してネガティブな感情を持たず、人生を楽しむのは非常に大切です。
3.健康は金より重い
健康とお金のどちらが大切かというともちろん健康であり、死期が近い人を見れば一目瞭然です。
衰弱して体を自由に動かすこともできず、チューブで栄養を摂り、排泄も自力でできないような状態では、お金がいくらあっても使い道がありません。
私たちの体は日々間違いなく衰えておりますが、若いころはそんな感じはしません。
なので健康よりもお金の方が大切だと思い込み、徹夜やブラック企業で長時間労働などを平気でしており、異変に気づいたときに健康を失って初めて後悔するのです。
年齢を問わず、健康ほど経験を楽しむ能力に影響するものはなく、健康であればお金が少なくても素晴らしい経験ができます。
恋愛や旅行や登山など思い切り楽しめますし、年を重ねても人生を楽しんでいる人は間違いなく健康的なので、若いころから健康管理を徹底することをこの本ではおすすめしています。
そもそもこの本は【DIE WITH ZERO ~ゼロで死ね~】と極端なタイトルですが、本当に伝えたいことは【人生を最大限に楽しく生きるために良い経験を積むこと】なのです。
健康でなければお金を楽しく使うことはできないことは、本当はみんなわかっていることです。インフルエンザやコロナウイルスに感染した状態で、高級レストランでフルコースを食べても美味しく感じないですね。
4.人生最大の後悔
本書で紹介している、余命数週間の患者たちに人生で後悔していることについて聞いてみて、最も頻繁に耳にしたことが「勇気を出して、もっと自分に忠実に生きれば良かった」というものです。
これは他人が望む人生ではなく、自分の心に正直に生きれば良かったということであり、例えば好きな人に好きと伝えるとか、周りを気にせずやりたいことをやるということです。
我々は周りの目を気にしすぎて自分に忠実に生きられていないことが多く、それでは後悔する人生になりますので、やりたいことがある場合は多少のお金がかかってもやるべきです。
また、次に多い後悔が「働きすぎなければよかった」というものです。
働き過ぎて後悔する人が多い中、一生懸命子育てしたことを後悔する人はいないので、働き過ぎた結果子どもやパートナーと一緒に時間を過ごせなかったことを後悔しています。
子どもが小さいときに、できるだけ一緒に過ごすのも、その時にしかできない貴重な経験となります。
そこでこのような後悔をしないように【タイムバケット】を作成することがおすすめであり、これは年単位で目標を見えるようにしたもので、5年や10年単位の目標を立てることです。
今が20代であれば、20代で何を成し遂げたいのか、何がしたいのかをしっかり決めることです。
それを自分の寿命まで計画を立てておくと、後悔が少なくなる人生となるのです。
誰でも人生の最期に「こうしておけばよかった・・・」とは思いたくありません。多少無理をしてでも、我儘だとしても、自分の人生を正直に生きるべきです。そうすることで最後には「生きてて良かった。全てのことにありがとう」と思える最高の人生となるでしょう。
まとめ
【人生が豊かになりすぎる究極のルール】を教えてくれる内容でした。
人は最期を迎えると多少なりとも後悔することがあるので、有効に活用することで人生の満足度も向上します。
これまで学んだことを実行すれば、あなたは人生における成功者の仲間入りです。
本書を読むことで人生の満足度が確実にアップし、自分の進む方向が見えてきます。
もしも今、下記のように思っている人はぜひ本書を手に取って実行してみてください。
・後悔する人生を送りたくない。
・楽しい人生を送りたい。
・人生を豊かに過ごす方法をもっと知りたい。
どんな状況からでも人生は必ず良くしていけます。
たった一度きりの、あなただけの人生で、今日が一番若い日です。
人はなにものにでもなれる。今からでも。
行動をすることで豊かな人生を歩んでいきましょう。
以上、【DIE WITH ZERO ~ゼロで死ね~】の紹介とMASAMIなりの一部要約でした。人生が少しでも良くなる方法や考え方について細かく説明しており、非常におすすめ出来る内容です。日々の生活満足度を向上させるために有効に活用し、幸せな人生を歩み成功者の仲間入りをしましょう。
それでは、またの記事でお会いしましょう。
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