どんな本か下記概略となります。
- モノがそれほど必要がないことについて学べる
- 現代人はモノを持ちすぎていることを学べる
- 身軽になることで自由になれることを学べる
本書はミニマリストという生き方が快適さを追求した生き方だということについて書かれています。
本書はミニマリストの【しぶ】さんが書かれた本で、モノを増やすだけが幸せじゃないという大切なことに気づかせてくれると同時に、快適さを追求した無駄のない生き方を手に入れることが学べます。
これを学ぶことで無駄なストレスを省き快適に日々を過ごせるようになります。成功者はどのような生活習慣を送っているか学べる本ですので、ぜひご参照ください。
自分の人生を取り戻す方法
1.必要最小限の部屋が生活にゆとりを生む
まず、著者であるミニマリストのしぶさんは、福島県にある家賃2万円の四畳半のワンルームに住んでいます。
その広さからわかるように、家具や家電は最小限で、冷蔵庫やテレビ、テーブルやベッドも部屋にはありません。
しかし、こうして無駄な家電や家具を置かないことで、四畳半でもスペースを多くとることができて、快適に生活をすることができます。
一見狭い部屋で生活することが幸せになれることに繋がらないと思われますが、小さい住宅や車を購入して、その差額を【見栄】の消費以外に使えば幸せになれるという、【幸せとお金の経済学】という本でも結論が出ています。
大きい家に住みたいとか、いい車に乗りたいとか、そのような欲求は見栄以外の何物でもなく、見栄を張らなければ立派なモノを持たなくても幸せになることができますし、部屋に無駄なモノを置く必要もなくなります。
人は余白があればあるほどその部分を埋めたくなる性質がありますので、元々部屋が狭ければ最小限のもので満足が出来るようになりますし、無駄を蓄積しにくい部屋作りができるようになります。
家に余剰のスペースがあると、整理整頓せずにただ荷物を押し込む経験は誰にでもあります。モノや欲には際限がないので、最初から必要最小限の暮らしをすることが、心もお金もゆとりある生活にもつながります。
2.毎月いくらで生活できるかを知る
自分自身が毎月最低いくらあれば生活できるのかを理解している人は、多くいません。
しかし、毎月かかる必要最小限の費用を把握しておくことは、とても大切であり、このコストを把握しておくことには大きなメリットがあります。
「毎月これだけ稼げば問題なく生きられる」という目安がはっきりしていれば、ほとんどの人の悩みである漠然としたお金の不安から解放されて自由になれます。
逆に自分がこれだけあれば満足できるという指標を持っていないと、ちょっとした変動や急な出費に対して大きな不安を抱いてしまいますし、たとえ多く稼いだとしても、「もっと稼がなければ・・・」という大きなストレスになります。
自分の最低限のコストを認識して、お金の不安から解放された生活を送るようにしましょう。
毎月のかかっている費用を現在把握できていない人はぜひ計算してみてください。必要以上にお金を得るために残業をしていたり、無理な節約生活をしていた等、新たなことに気がつくこともあります。
3.健康は何よりも大切な資産
最低限の生活をしていても、健康だけは最優先することがとても大切であり、健康は最も貴重な資産になりますのでこれは絶対に覚えておきましょう。
世の中を生きていくうえで、お金や時間が最も大切だと考える人もいますが、いくらお金や時間があっても健康でなければそれを十分に活用することができませんので、お金や時間の大切さは十分な健康が確保されているうえで成り立っています。
例えると、いくら無理してお金を稼いでも、身体を壊して寝たきり生活になってしまったら旅行に行くことや、好きなものを食べたり、やりたいことがあっても何もできなくなってしまいます。
著者もミニマリストではありますが、自身の健康への投資はしていると言いますし、例えば高級なマットレスで睡眠の質を上げたり、加湿器や口腔洗浄機を導入しています。
健康は目に見えないので、気づいたときには手遅れな状態になっていることもあり、「健康意識が芽生えるのは手遅れになってから」という言葉もあります。
食事、運動、睡眠など、普段から健康には気を使い、手遅れになってから後悔しないように対策をしましょう。
人は病気などの早期発見のために健康診断でお金を使うか、病気になったあとに治療にお金を使うかと、どちらにしてもお金を使っています。どうせお金を使うなら健康を維持するためにお金を使った方が得ですし、後悔しない人生が歩めますね。
4.自分にとっての最適解を選ぶ
ミニマリストと言っても、なにもかも小さくしたらいい、なくしたらいいというわけではなく、大切なのは、【自分にとって】最低限のモノを持つことです。
著者の例で、日頃から電子書籍を沢山読み、スマホにメモを打ち込んだりとスマホを使う時間が多いので、画面に向き合う時間が長い為、小さい画面よりも大きい画面の方が便利なのでスマホは大きいものを使用しています。
人それぞれで異なりますが、自分なりの基準を持ち最低限必要なモノなのかを選ぶことであり、何もかも極端に最小限にして「なんか不便だ・・・」と思っていては本末転倒です。
仮に会社に通勤する際、自転車で行く方が便利な距離の場合に何もかも最小限ということを理由に自転車を捨てて歩いて通勤していたら、時間と体力を使い過ぎて逆に無駄なコストがかかってしまいます。
ミニマリストを目指す過程で、自分にとって本当に必要なモノまで捨てることはなく、自分なりの基準を持ち必要か必要ないか、どのくらいのグレードが必要かなどを考慮しながら生活にモノを取り入れると良いでしょう。
ミニマリストだからと言って、全てのモノを捨てて生活をするわけではありません。それでは【ただモノを持たない人】になってしまいます。無駄を省いて本当に必要なモノを大切にすることで、自然と不要なモノは減りミニマリストになっていくのです。
5.時間を生み出すツールに投資する
時間はとても大切であり、やりたくないことはなるべくしないようにして、自分にしかできないことが必ずあるので、そのようなことに専念するようにしましょう。
やりたくないこともやらないといけないこともありますが、中にはやらなくていいものも存在しますし、そもそも無理にやるより【どうすればやらないで済むか】を考えることで好きなことをやる時間を確保できます。
例えば掃除ですが、今の時代は自分の手で全ての掃除をしなくても、家事代行やルンバを使用して自動的に掃除をしてもらい、部屋を綺麗な状態に保つことができます。
他にも乾燥機付き洗濯機を買えば洗濯物を干す手間を省くことが出来ますし、食洗器を買えば食器を洗う手間も省けます。
そのように自分がやる必要のないことを嫌々やるよりも、それを代わりにやってくれる何かに投資することで自分の自由な時間を生み出すことができます。
1日30分程度の家事時間だとしても、1年間にすると10950分、それは時間にすると182時間、日にすると7.6日間になりますので、その時間を別のことに使えることを考えると非常に有効な投資であることが分かります。
お金の無駄を省くには固定費を削ることで大きな効果が得られるので、【毎日実施しているが自分じゃなくてもできること】のように、毎日行っていることに着目して投資をすると、より大きな効果が得られます。
6.【一点豪華主義】と【コンフォート原則】
一点豪華主義とは文字通り、一つのモノに絞ってそれに集中してお金を使う考え方のことです。
質の低いものを複数持つのではなく、質のいいものにこだわり一つだけ買うので、量より質を重視している考え方です。
コンフォート原則とは聞きなれない言葉ですが、【毎日長時間使うものにお金を多く使った方が幸福度が高い】という原則のことで、これは科学的にも実証されている原則です。
例えば、仕事で使うパソコンやモニターにはお金を使って質の良いものを買うイメージです。
つまり、同じお金を使うならそこそこのモノを色々買うのではなく、選りすぐりのモノを一つ持つことの方が自分自身の幸福度を上げることができるということです。
実際に貧乏な人の家にはモノがやたらと多く、これは安いものをあれこれ買い【安物買いの銭失い】の言葉の通り、お金が無くなってしまいます。
それに満足できない質のモノを買ってしまうので、それでは満たされないのでまた同じようなモノを買うというループに陥り、モノが増える一方で生活の質が上がりません。
逆に一つでも良いモノを持っていればそれで満足し、同じをモノを沢山買い足そうとは思いませんので、質の良いモノを持つということは生活の質を上げることに繋がり、無駄にモノを増やさないということにもなります。
本当に自分が欲しいと思えるモノは、誰でも大切にしますね。逆に似たような沢山のモノがあったら管理できずに存在すら忘れてしまいます。私の周りには沢山の服を買っても、結局はお気に入りの服ばかり着ているという人がいます。典型的な例ですね。
7.情報は多く得て、自分の頭で考える
これまで様々なモノを最小限にとどめると主張してきましたが、情報は沢山浴びることが大切であり、有用な情報は生活を豊かにしてくれたり、良い生き方のヒントになったりします。
しかし、浴びた情報を鵜呑みにしないで【自分の頭で考える】ことが非常に大切です。
今の世の中は簡単に情報が手に入ると同時に、嘘の情報や真偽が分からない情報が出回っているので、仕入れた情報を自分の頭の中でしっかりとかみ砕いて、自分にとって本当に大事な情報だけを取り入れることが大切です。
コロナウイルスが初めて流行した際、マスクと同じ原料としているトイレットペーパーやティッシュが無くなるという嘘の情報が出回り、買い占めが発生して大パニックになったことがありました。
そういった嘘の情報に惑わされないためにも、情報を得るときには【その情報を誰が発信したか】ということにも注目することで、本当に信用できるか確認する癖も付きますし、信頼性の高い情報を効率よく手に入れられるようになります。
誰が発信しているかを知ることは、真偽を判断するうえで非常に大切です。たとえ信用できそうな人でもその人のことを調べる癖をつけることが、自然と良い情報を得ることに繋がります。
8.人を傷つけ、傷つけられることを恐れない
人を傷つけないように、または自分が傷つかないように八方美人にふるまうことは簡単で楽ですが、そのようにうやむやに生きるのことは、とてもつまらない生き方になります。
世の中には色々な意見があるのは当たり前だからこそ、【自分はこう思う】と勇気を出して言い切るべきであり、それが例え批判されることがあっても自分の意見はしっかりと表明することが大切です。
これがミニマリストとどう関係するのかというと、ミニマリストの精神にも共通する部分であり、著者も「●●の理由でこれは持たない」とYESかNOをはっきりさせることが多くなったと言います。
ミニマリストになるということは、自分の好きなモノ以外を排除するということであり、好きなモノを選び取りそれ以外を排除することで自分の好きなことにお金や時間をつぎ込むことができるようになります。
ミニマリストとして生きていくということは、【白黒はっきりつけて自分の好きなモノを残す】ということを継続的に実施することあり、これを人間関係に当てはめると【自分の意見をうやむやにせずに、はっきりと自分の意見を言う】ということにつながります。
自分の意見をはっきりと表明すれば批判されて人が離れることがありますが、逆に自分のことを理解してくれる人が残りますので、結果的に自分の好きな人を残すことになるのです。
好き嫌いをはっきりと言う人は敬遠されがちですが、一方でその生き方を羨ましく思う人も沢山います。本当の自分を生きていることこそが、人生を生きているとも言えますので、今日この日から少しずつでも良いのでミニマリストの道をぜひ歩んでください。
まとめ
【ミニマリストはただモノを持たない人ではなく、大事なモノを残すために不要なモノを削る】ということを教えてくれる内容でした。
普段の生活から無駄を省くことで自由な時間が増えるので、有効に活用することで人生の満足度も向上します。
これまで学んだことを実行すれば、あなたは人生における成功者の仲間入りです。
本書を読むことで人生の満足度が確実にアップし、自分の進む方向が見えてきます。
もしも今、下記のように思っている人はぜひ本書を手に取って実行してみてください。
・モノが溢れているので減らしたい。
・自分が何を優先するべきかを知りたい。
・ミニマリストについてもっと詳しく知りたい。
どんな状況からでも人生は必ず良くしていけます。
たった一度きりの、あなただけの人生で、今日が一番若い日です。
人はなにものにでもなれる。今からでも。
行動をすることで豊かな人生を歩んでいきましょう。
以上、【手ぶらで生きる ~自分の人生を取り戻すコツ~】の紹介とMASAMIなりの一部要約でした。大事なモノを残すために不要なモノを減らすことで人生の満足度がしており、非常におすすめ出来る内容です。日々の生活満足度を向上させるために有効に活用し、幸せな人生を歩み成功者の仲間入りをしましょう。
それでは、またの記事でお会いしましょう。
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