16歳からのライフシフト　～LIFE SHIFT 人生を作る入口～

どんな本か下記概略となります。

本書は人生100年時代をどのように生きれば幸せに過ごせる方法が書かれています。

著者の「リンダ・グラットン氏」と「アンドリュー・スコット氏」にて【LIFESHIFT～100年時代の人生戦略～】及び【LIFE SHIFT～100年時代の行動戦略～】という二つの本で書かれた内容を若者向けに読みやすく書かれた本です。

【LIFESHIFT～100年時代の人生戦略～】においては「読者が選ぶビジネス書グランプリ2017年」で総合グランプリ準大賞を受賞している名著です。

これを学ぶことで人生100年時代という長い年月を不安なく楽しく過ごせるようになります。成功者はどのような生活習慣を送っているか学べる本ですので、ぜひご参照ください。

人生は100年時代

1.現在の高校生は【100歳まで生きる】

日本は平均寿命の長さで見る限り世界中で最も幸せな国です。

年々少しずつ平均寿命は伸びてきており20代の半数以上が100歳以上、40歳は95歳以上、60歳は90歳以上も生きる可能性がありますので、人によっては22世紀の世界を体験することが出来ます。

そして素晴らしいことに、学歴や社会的に縛られず学業、受験、就職に失敗したとしてもやり直しはいくらでも可能であり、自分らしく自由に生きるための選択肢がますます増えてくる時代です。

しかし学び方や働き方もどんどん新しい時代になるので、その時代ごとに適したスキルを一から学び直さなければ時代の変化についていけないといった変化に対する適応能力が必要になります。

2.人生は【マルチステージ化】

現在社会の議論はお金の問題に偏りすぎであり、100年時代を幸せに生きていく為にはお金以外に支えとなる家族や友人、試練に立ち向かう強い心と体、周囲からの信頼や尊敬という社会的資本と人的資本が大切です。

一昔前の生き方は【教育→仕事→引退】という学校を卒業したら一つの会社に勤めて60歳で退職して悠々自適に引退生活のような人生が主流でしたが、100年時代の今後はそうはいきません。

60歳以降に40年余りも仕事をせずに蓄えたお金だけで生活をすることが難しいことが現実となっています。

仕事をしているステップで他にも家事や子育て、親の介護や社会貢献、再度学び直すために学校に行くというマルチな生き方をすることで心身ともに健康で長く生き続けることが出来ます。

3.独自の【人生設計】

変化の時代を上手く生きていくために、選択肢を出来るだけ多く持つが有利になります。

今までは20台前後で人生の道筋を固めて一つの企業に就職して定年まで勤めるというスタイルで良かったですが、これから時代は進学や就職、キャリア形成、結婚や子育て、住宅や自動車の購入などを急いで決める必要はありません。

これからの世の中はどのように変化するのか、その中で自分のやりたいことは何か、自分の持ち味は何か等じっくり考えることが大切であり、時代の変化についていかないとその後の人生が取り返しがつかないことになる可能性があります。

人生の最終目標は幸福を最大化することであり、変化に応じて様々な選択肢を組み合わせることで生涯を通じて幸せな人生を送り続けることが出来るのです。

お金で買えないもの

1.【お金】に換算できないもの

人生はお金と仕事だけを見ていては幸福度を最大限にすることが出来ません。

長寿がもたらす恩恵として最終的に幸福度を高めることが出来るのはお金に換算できない要素、つまり手で触れることが出来ない無形の資産です。

「よき人生」とは優しい家族や素晴らしい友人を持ち、高度なスキルと知識をつけ十分に効果を発揮し、肉体的・精神的な健康などに恵まれた人生を言います。

幸福度の高い人生を歩みたければ有形資産だけではなく、有形資産と無形資産の両方を充実させることが大切です。

お金などの有形資産は使用してもすぐに増やすことが出来ますが、友情や知識は連絡を取らなかったり知識を更新しなければいずれ消えてしまいます。

2.【有形資産】と【無形資産】

有形資産はマイホームや資産など目に見えるものであり定義や測定することが簡単であり、例えば住宅は売却することが出来ますし株式投資も市場で売却すれば現金に変えられます。

対して無形資産は目に見えず価値を測定したり売買することが難しいものであり、例えば友情は何歳になってもお金で買うことが出来ず、勝手に増やしたり減らしたりすることが出来ません。

そのため無形資産への投資は慎重に行う必要があり、同時に大切に扱うことで人生の幸福度が上がります。

幸せになるためにも無形資産を高めるように意識して日々生活しましょう。

3.【3つ】の無形資産

無形資産には大きく3つの分類で分けることが出来ますので、それぞれ紹介します。

1つ目は【生産性資産】といい、これは仕事で所得を増やすのに役立つ要素でスキルと知識を持つことです。

学ぶことで自分が情熱を燃やせるものを見つけることが出来れば人生は精神的にも豊かになります。

学校で学ぶことも沢山ありますが、これからの時代は経済的な価値と希少性があり他人にとっても版画困難かつ機械によって代替されない知識を身に着けることが大切です。

2つ目は【活力資産】といい、肉体的・精神的な健康と幸福を持つことです。

友人関係、パートナーや家族との良好な関係などが該当し、これらが上手くいっていればリラックスした気持ちで物事に打ち込むことが出来仕事やプライベートにおいても好ましい相乗効果が生まれます。

いつまでも若々しく生きるためにも普段から自分の身近な人ほど大切にしましょう。

3つ目は【変身資産】といい、大きな変化を経験し自分をよく知り、多様性のネットワークを確保し新しいことに対しての謙虚な心と姿勢を持つことです。

人生100年時代では大きな変化を受け入れ自分をよく知ることが大切であり、自分らしさを持つことで人生に一貫性を持つことが出来ます。

また沢山の成功者の人の知識を素直に取り込むことで、自分の人生に生かして幸福度を高めることが出来ます。

人生の選択肢の多様化

1.新しい人生のステージ

長寿化がもたらす恩恵は【時間】という名の贈り物であり、人生が長くなれば目的意識をもって有意義な人生を歩めるチャンスが生まれます。

人類の歴史の大半の期間、人々の人生は【子ども】と【大人】の2つのステージを構成していましたが、時代が新しくなるにつれて2つの新しいステージが定着しました。

それは【ティーンエージャー】と【引退者】で年齢と直に結びついており、若くなければティーンエージャーになれず高齢者でなければ引退者になれないもので、昭和平成という時代もこれに該当していました。

そして今新たに出現しつつある新しいステージは年齢と無関係であり、それぞれ3つのステージをこれから紹介します。

2.【エクスプローラー】

【エクスプローラー】とは探検者であり、興奮、好奇心、冒険といった心をもつことで言い換えると1ヵ所に腰を落ち着けるのではなく、身軽に俊敏に動くことです。

周囲の世界を探査し、そこに何があり世界がどう動いているかを知り、自分がどういう人間で何が得意か発見していくステージです。

多様なものに触れ固定観念から脱却することで新たなアイデンティティを生み、ライフスタイル、キャリア、結婚相手など自分に最もふさわしいものや相手を見つけることが出来ます。

そしてエクスプローラーは何歳からでも早いや遅いといったことはなく、いつでも自問自答して自分自身を成長させることもできるステージでもあります。

3.【インディペンデント・プロデューサー】

【インディペンデント・プロデューサー】とは自分の職を生み出し、ただ雇われるだけではないことを言います。

自分自身で小さくビジネス活動をすることで、物事を生み出す考え方を出来ることが大きな力となり試行錯誤をして沢山の知識を得ることが出来ます。

また、ビジネスの成功よりも活動自体を目的とするので失敗しても深刻な結果にならず、実績を通して沢山のことを学んで今後のビジネスにつなげることが目的となります。

このような経験をすることで企業に雇われて働くもよし、自分自身でビジネスを立ち上げるもよしといった選択肢を持つことが出来ますし、そのような人材は自分自身で考える力がある為希少性が高く、転職活動においても重宝されます。

4.【ポートフォリオ・ワーカー】

【ポートフォリオ・ワーカー】とは異なる種類の活動を同時に実行することを言います。

1つのことに集中できる喜びや楽しみがある一方で、さまざまな活動を同時並行で取り組みたい時期も人生にはあり、とりわけこのステージは人生の土台を築いた人が多く該当します。

仕事においては一つのことに集中するのではなく、マルチに働くことで沢山のコミュニティに所属して様々な経験をしたり、趣味やスポーツで楽しく過ごしたり社会貢献や友人と楽しく過ごしたり等で幸福度が上がります。

実行するうえで3つのバランスが取れたポートフォリオを築くことが大切で、支出をまかない貯蓄を増やし、過去の経験とつながりで評判やスキルを維持できる役割を持ち、新しいことを学び続けてやりがいを感じることです。

そうすることで、より人生の満足度が向上します。

これからの時間の使い方

1.【労働時間】を減らし、【休暇】を増やす

現代は多くの人が1日8時間働いて週に2日休む生活をしています。

しかし、これからはそうした時間配分を見直す時期が来ており労働時間がさらに減る可能性が高くなっています。

週休3日の制度を用いる会社やリモートワーク等を取り入れている企業も少しずつ増えており、これからはますます働き方に変化が訪れます。

幸福度が高いフィンランドや他の海外などの働き方があるということを念頭においておけば、働き方や休暇の過ごし方について時代に取り残される可能性が少なくなります。

そういった業界や企業に身を置くことで自分自身の幸福度を上げることも可能です。

2.新しい【余暇】の過ごし方

時代の変化とともに余暇の過ごし方も新しいステージへと変化します。

いままでは定年まで仕事をして引退したら余暇をレクリエーション(娯楽)のみで人生を全う出来ましたが、これからの時代は100年時代であり寿命が伸びることで余暇に対する時間の考え方が変わります。

今後はリ・クリエーション(再創造)に時間を使うべきであり、将来のためのお金の勉強や幸せな家庭生活を送る準備をすることが大切です。

人は成長することや挑戦している時でも幸福感を得ることが出来ますので、分野に限らず興味あることを学び続けることで楽しい人生を歩めるでしょう。

3.未来へ向けて前進する

これまで学んだことを踏まえ最後に次の5つの行動を意識しましょう。

1つ目は【先手を打つこと】です。

私たちは大きな変化の時代を生きていおり、そこから逃れることは出来ずその変化に対処する責任は個人個人にのしかかってきますのですぐに行動することが大切です。

2つ目は【将来を見据えること】です。

自分自身がいま何歳だとしても、残されている人生は過去の時代よりも長くなっていますので未来を重んじた選択を行い的確に行動することが大切です。

3つ目は【「ありうる自己像」を意識すること】です。

人生が長くなり多くの移行を経験すれば選択肢が大きく広がり、それらの選択肢をじっくり検討して行動することが大切なのでマルチステージで自分はどのような人生を歩みたいか意識しましょう。

4つ目は【「可変性」と「再帰性」を意識すること】です。

人生の可変性(人生を変えることが出来ること)が高まることで将来的に再帰性(再び自分に戻ってくること)がありますので、現在の自分の行動が将来的に良い結果で帰ってくることを意識して普段からどのように行動するか考えることが大切です。

5つ目は【移行を受け入れること】です。

自発的にせよ不本意にせよ、それが人生を望む方向へ大きく変えるとは限らず今後はそのような機会がますます多くなりますが、その経験が後のマルチステージに対して良い方向へと進むので移行を受け入れることが大切です。

まとめ

【人生100年時代に向けての生活スタイル】を教えてくれる内容でした。
短いようで長い人生を楽しく健康に生きる方法が書かれており、有効に活用することで人生の満足度も向上します。
これまで学んだことを実行すれば、あなたは人生における成功者の仲間入りです。

本書を読むことで人生の満足度が確実にアップし、自分の進む方向が見えてきます。
もしも今、下記のように思っている人はぜひ本書を手に取って実行してみてください。

・定年後の自分の想像つかず将来が不安。
・たった一度きりの人生なのでやりたいことをして生きたい。
・オリジナル版の書籍は読むのが大変。

以上、【16歳からのライフシフト　～LIFE SHIFT 人生を作る入口～】の紹介とMASAMIなりの一部要約でした。人生100年時代の生き方や行動について細かく説明しており、非常におすすめ出来る内容です。日々の生活満足度を向上させるために有効に活用し、幸せな人生を歩み成功者の仲間入りをしましょう。

それでは、またの記事でお会いしましょう。