【頭のいい人】が話す前に考えていること

どんな本か下記概略となります。

  • 話す前に何を考えるべきかを学べる
  • 頭のいい人がどのように仕事に取り組んでいるかを学べる
  • 良い仕事が出来るようになる方法を学べる

本書は頭のいい人が話す前に考えていることについて書かれています。

本書はコンサルティングや記事執筆などを行っている【安達裕哉】さんが書かれた本で、実際に頭のいい人が話す前に考えていることをし、良い仕事が出来るようになる方法を教えてくれます。

これを学ぶことで仕事においてトラブルを回避し、よいビジネスライフを過ごせるようになります。成功者はどのような生活習慣を送っているか学べる本ですので、ぜひご参照ください。

目次

頭のいい人の話し方

1.自分ではなく相手のために言葉を使う

まず、頭がいいかどうかを決めるのは、周りが決めることというのは大前提です。

そして相手の為に言葉を使うとは、相手の話を聞きながら、相手が求めることや言ってほしいこと、相手のためになることが何なのか察して応えるということです。

たとえば、靴屋でナイキのスニーカーを買いに来た客がいて、その人は色々な種類があることで何にするか迷います。

なので客の話を聞き、予算や靴の軽さ、履き心地やデザイン、好きな色などを把握したうえで最適なスニーカーを提案できる人が頭の良い人になります。

逆に相手の気持ちを察することなく、履き心地が良いスニーカーや新作を一方的におすすめしたり、求められていないのにナイキについての歴史などあれこれ話し始めると、頭が悪い人になってしまいます。

そうなると客からは「この人に聞いてもダメだな」と思われてしまいます。

このように仕事での会話で大切なのは、自分の知識を使って相手が求めていることを察して、それに対して的確に応えることです。

MASAMI

仕事において、求めていないのにあれこれ必要以上に説明する人は一見親切に感じますが、聞き手にとっては負担が増えますね。対応が冷たいとかクールと感じてしまいそうですが、一呼吸おいて会話するだけでもだいぶ変化しますので、落ち着いて相手の話を聞くようにしましょう。

2.口を挟まずに相手の話をすべて聞く

まず、相手が何に困っていて、何を言ってほしいのかは相手の話を聞いてみないとわかりません。

例えば保険に加入しようと、保険会社に来る人は色々なタイプの人がいますが、本人は生命保険のみ加入したいのにも関わらず、それ以外の保険もおすすめだからとあれこれ説明しても本人からしたら鬱陶しいだけです。

なので、まずは相手が何を求めているかを聞き出さなければいけませんし、基本的に人は話を聞いて欲しい生き物なので、聞いてくれるだけでも信頼度が上昇します。

そのため頭のいい人は自分が話すよりも聞くことに比重をおいて、口を挟まずにまず相手の話を全て聞きます。

そして大切なポイントが、【ただ聞く】のではなく【しっかりと聞く】ことです。

【ただ聞く】というのは適当に相槌を打って相手の話を聞いているふりをしているので、内容が頭に入ってこない状態であり、例えるなら夏休み前の校長先生の話みたいに、聞いた後に全く頭に入っていない状態のことです。

対して【しっかり聞く】というのは、相手の言いたいことを整理しながら聞くことであり、この整理するということが大切です。

それは相手が話し終わった後に、「わかりました。つまりこういうことですよね?」という感じで、相手の困っていることや言いたいことを一言でまとめられるように意識して話を聞くことです。

ここで話が食い違っていたら、「この人、今の話を聞いていなかったな・・・」とあからさまにバレることになり、話を聞いていない人認定されてしまうのです。

MASAMI

仮に1度で相手の話をすべてを理解できなくとも、「こういうことですか?」と聞き直すのはビジネスにおいて非常に大切です。理解していないのに進むよりも、何度も聞かれて大きな損害を出さないことの方が会社にとってもありがたいのです。

3.感情的にならず、いつも冷静に対処する

人は感情的になるとIQが下がって仕事を上手く進めることが出来ず、ついつい言わなくていいことを言ってしまったりして、周りから白い目で見られてしまいます。

そして頭のいい人は、感情的になることでどれだけ大きな損失を被るか理解しています。

なので経営者や会社の上の立場の人ほど、感情的になって怒ったり口を挟んだり、反論しないように気を付けています。

しかし、仕事は対人関係を避けられないので、ついイライラして反応してしまったりする時もありますので、そのようなときは直ぐに口を開かずに、怒りを感じても6秒間待つことが大切です。

というのも怒りを抑える心理学であるアンガーマネジメントによると、怒りが生まれてから理性が働くようになるまで6秒間かかると言われていますので、この6秒を耐えきれば冷静に物事を考えることができるのです。

そしてこの6秒間で、怒ったり言い返したりしたらどうなるのかを想像すると、より冷静になりやすいと言われているので、感情的になりそうになってもグッと堪えて相手の話を聞くことが大切です。

MASAMI

感情的になってもいいことなんてほとんどありません。それは冷静な時に考えると当たり前のようにわかることですが、いざその瞬間に面したときにいかに感情を抑えるかが大切になります。例えば、【ビートたけしさん】が監督の【アウトレイジ】という映画では、キレた人間から死んでいきます。いかに感情的になることがデメリットかがわかるでしょう。

頭のいいひとの伝え方

1.相手が話し終わったら言語化して整理する

前項でも少し述べましたが、相手が求めていることはアドバイスではなく、自分の困っていることや求めていることへの理解であり、人は自分の考えを正確に理解してもらうだけでも救われます。

なので理解したことを相手に伝えるために、相手の話が終わったら、それを整理します。

例えば、客から会社に電話があり「商品が届いたが動きません。説明書を読んで対処したけど動かず、1時間くらい操作してもダメでした。どうしたらいいですか?」と言われたら、「申し訳ありません。初期不良があったということですね?」という感じです。

これは客に限らず同僚や後輩、上司の話を聞くときも同様です。

このように整理して話すことで、「きちんと聞いてくれて、伝えたいことが伝わっている。」というように相手に感じてもらいやすくなります。

ちなみに整理とは、【いらないものを捨てて必要なモノだけを残す】という行為であり、相手の話を整理するというのは相手の話から余分な情報を捨てて、判断に必要な情報だけを残してあげる行為になります。

MASAMI

整理する方法として、話をまとめるつもりで相手の話を注意深く聞いて、聞き終わった後に「一言でいうと?」や「つまり?」と自分の頭のなかで唱えてから発言するというやり方が良いでしょう。伝えたい側もシンプルに説明しているつもりでも、余計な情報を入れてしまうものです。

2.相手のレベルに合わせて、わかりやすく伝える

相手が求めているのはいつも分かりやすい説明です。

例えばインボイス制度について税理士に質問した際に「インボイスとは適格請求書のことで、売り手が買い手に対して正確な適用税率や消費税額等を伝えるものです。」と説明されても、たいていの人は「なんのこっちゃ?」と知りたいことに対しての答えではありません。

しかし、「2023年の10月1日から売り上げ1000万円以下のフリーランスも10%の税金を払うことです。」と説明されたら一発で理解できます。

このように頭のいい人は相手のことを察して話すことであり、特に仕事では自分が話す前に、「どうすれば相手のレベルに合わせて分かりやすく伝えられるか」と考える癖をつけると良いでしょう。

そして物事を説明する際は、理解が浅いと説明が出来ないので理解を深めることが大切です。

実際に本で読んだことを相手に説明したしたい場合に、理解が浅いと簡単に説明が出来ませんし、自分自身が理解していないので良い例え話が出てきませんので、複雑な言葉や曖昧な言葉を使わざるを得なくなります。

そのために、自分の仕事についてはしっかりと理解を深めておくことが大切です。

MASAMI

当たり前ですが、自分が理解していないことを相手に説明しても、相手からしたら曖昧な説明となります。相手により理解できるレベルが異なるので、6歳児に教えて理解してもらえる状態であれば、ほとんどの人に理解してもらえます。

3.話す前に相手の求めている結論を考える

ビジネスの場合は、話すときに大切なのは結論です。

結論を言わずに話があちこちと飛んだり、長々と話してしまうと結局何が言いたいのか分からなくなってしまいます。

逆に、まず結論を言うだけで相手に頭がいい人と感じさせることが出来ますので、報告等をする際は「結論から言おう」と心の中で唱えてから話始める癖をつけると良いです。

相手に伝わりやすくするには・・・とあれこれ考えすぎて、最初から上手くいかない可能性はありますが、徐々に結論から話せるようになります。

そして結論を言うときは、【相手が知りたいことから話す】ということを意識しておくことも大切です。

例えば会社を休む時に、「今現在熱があり、昨日の夜から頭痛もあり、今日は出社しても仕事にならなそうなので病院に行きたいので、申し訳ございませんが今日は休ませてください。」と伝えてしまっては、「長いよ、早く結論を言いなさいよ」となります。

この場合、上司からすると風邪だろうが何だろうが休む理由はどうでもよく、相手が一番知りたいのは【会社を休むかどうか】ですので、「本日は休ませてください。風邪気味なので病院に行きます。」と伝えることがベストです。

仕事では、このように相手が知りたい結論から話すことが鉄則です。

MASAMI

相手の機嫌を損ねないようにしたり、成果を大きく見せようとすると余計な説明が増えてしまいます。良い報告も悪い報告も、結論から伝えて敬意を報告すると、一番重要なことを伝えることが出来ます。

あたまのいい人の特徴

1.事実と意見を区別して話す

相手からは事実を求められているのに、【事実】ではなく【自分の意見】を言ってしまう人がいます。

どういうことかというと、例えば上司から「客はうちに依頼するか決めた?」という質問が来たとして、この場合求められているのは【事実】になるので、まずは事実の報告として「その場では決めてくれませんでした。」と第一に報告します。

それに対して、ほとんどの人がやりがちな「多分大丈夫です。」や「もう少し時間がかかります。」という報告は、事実を求められているのに【自分の意見】を言っている状態です。

ストレートに事実を報告することで、自分がダメな奴と思われることが怖くて曖昧に報告しがちですが、相手から事実を求められているのであれば、まずは事実をありのままに伝えることが大切です。

相手が求めていることが事実なのか意見なのかをしっかりと分けて、相手の質問に対して的確に応えることを意識しましょう。

MASAMI

曖昧な返事ほどビジネスでは困りますね。これは部下からしたら難しいと感じそうですが、上司も同じような経験を得て【事実】を求めており、成果を求めている質問ではありません。これを的確に報告するだけでも、上司から一目置かれるようになりますよ。

2.語彙が豊富

語彙とは単語のことであり、「僥倖(ぎょうこう)」「矜持(きょうじ)」「恣意的(しいてき)」などのように、自分が知っていて使うことが出来る手持ちの言葉が多ければ多いほど、物事を的確に表現する言語化能力が付きます。

すると話しをしていても、相手にしっかりと細部まで情報が伝わりやすくなりますし、短い言葉で相手に伝えられるので賢くみられやすくなります。

逆に語彙が貧弱だとバカにみられやすくなりますし、「すげえ」「やばい」「まじで」という言葉などは、相手に言いたいことが伝わらない場合がありますので使用を控えると良いでしょう。

そして語彙を増やすことは難しいですが、とにかく読書をして新しい言葉に出会う回数を増やすことが大切で、出来ればそれをメモなどに残して日常で身に付きやすくなります。

プライベートではともかく、仕事では「めっちゃ」などの曖昧な表現をする言葉は控えましょう。

MASAMI

日常で使用する分には個人の勝手ですが、ビジネスの場で「やばい」などの言葉を使用していたら、正直賢そうな人とは思えませんね。社会人であれば、TPOを意識して適切な言葉遣いを覚えましょう。

3.褒められようとしない

人は褒められようとすると、相手が求めていないことをペラペラと話したり、知識をひけらかしたり、自慢をしたりしてしまいます。

頭のいいひとは、相手のことを察して話す人であり、相手が言いたいことや求めていること、どうすれば相手に伝わるのか、相手が求めている結論は何かを、常に考えながら的確に答えられる人です。

それをせずに自分のことばかりを考えて、頭がいいと思わせたいとか、自分のことを凄いと思わせたいと思えば思うほど、喋り過ぎて頭が悪く見えてしまいます。

逆に相手のことを積極的に褒めることの方がおすすめで、ほとんどの人は自分のことで頭がいっぱいなので慕われる可能性が高まります。

他人を褒めつつ、自分は何でもない人間という顔をすることが、知的で慕われる人の態度であり、まさしく【能ある鷹は爪を隠す】ということです。

それでも、人は承認欲求があり誰だって褒められたいものなので、その場合は口ではなく結果で自分自身の有能さを証明するやり方が頭のいい人のやり方です。

自分は凄いなんて言わなくても、結果さえ出ていれば誰かに褒められなくても自分を鼓舞することができるのです。

なので、ビジネスの場では褒められる側ではなく、褒めて相手の承認欲求を満たす側に回ることが大切です。

MASAMI

相手に求められる人間になるには、自分ではなく相手のことを考えることが大切であり、そうすることで自然と慕われるようになります。仕事中は相手の話をまとめるつもりで話を聞き、相手に分かりやすく伝えるように結論を意識して話すことを心がけましょう。

まとめ

【ビジネスで賢く立ち回る方法】を教えてくれる内容でした。
ビジネスの場において賢くみられることで、会社で過ごしやすくなりますので、有効に活用することで人生の満足度も向上します。
これまで学んだことを実行すれば、あなたは人生における成功者の仲間入りです。

本書を読むことで人生の満足度が確実にアップし、自分の進む方向が見えてきます。
もしも今、下記のように思っている人はぜひ本書を手に取って実行してみてください。

・周りから「賢そうな人」と思われたい。
・会社員生活で、相手になめられたくない。
・頭のいい人の考え方をもっと知りたい。

MASAMI

どんな状況からでも人生は必ず良くしていけます。
たった一度きりの、あなただけの人生で、今日が一番若い日です。
人はなにものにでもなれる。今からでも。
行動をすることで豊かな人生を歩んでいきましょう。

以上、【頭のいい人が話す前に考えていること】の紹介とMASAMIなりの一部要約でした。話し方一つで相手から賢くみられるか、そうでないかを、分かりやすく説明しており、非常におすすめ出来る内容です。日々の生活満足度を向上させるために有効に活用し、幸せな人生を歩み成功者の仲間入りをしましょう。

それでは、またの記事でお会いしましょう。

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